愚か者、中国をゆく
- 作者: 星野博美
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: 新書
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気軽にサラッと読めるし面白くないことは無い、というか暇な時に読み返すだろうという程度に面白いんだけど1つの国、短期間の旅、そして同行者有り、ということもあってか得られる情報が少ない。
最初から最後まで切符の心配をし、同行者との関係に気を揉んで…多分これが文庫なら「面白かった〜」で済ませるところを、新書であるが故に「筆者なりの深い考察があるに違いない」と勝手に想像したのがよくなかったですね。
中国云々よりも同級生達(筆者は当時香港への留学生)との競争意識、旅人としてのプライドを素直に語ったくだりが面白かった。
落語の国からのぞいてみれば
- 作者: 堀井憲一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/17
- メディア: 新書
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年齢、暦、金、旅、相撲、利き手等等。
月の満ち欠けによって日付けを計算する、逆に言えば何月であっても晦日は月が出ないという話がひっかかったので調べてみると、日本では明治5年まで太陽太陰暦なるものが使われていて、ひと月平均29.5日。12ヶ月だと355日になるので3年に一度閏月が設けられていたらしい。
芯となる雑学部分は面白かったけど、落語のエピソードは引用程度で興味を惹かれるには少ない。筆者の切り口は面白かったり面白くなかったり。
でも徒歩の旅がやたらと魅力的に思えた。東海道踏破。一度はやってみたい。
新書大賞
- 作者: 中央公論編集部
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 単行本
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去年は売れ筋の新書をノリで買って失敗したことが多々あったが、こちらは新書編集部や書店員のオススメだから、と大した根拠もなく期待を寄せて、早速紹介されているものを何冊か買ってみた。1週間に2、3冊のペースで読めたらいいな。
アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図
アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図 (講談社現代新書)
- 作者: 高橋和夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/01/16
- メディア: 新書
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年末からイスラエルによるパレスチナ攻撃がニュースになり、いい機会なので(というかやっとこさ)少しは勉強してみようかなと購入。なんでかな?と思った事柄については大抵後から解説してくれる親切設計。まあ理解は深まったものの「誰にもどうしようもないらしい」というイメージが明確になっただけな気もする。
シオニズム初期の解説として「農村に受け入れられなかったユダヤ人は土地を耕して暮らすことへの憧れがあった」みたいな記述があり、私はいたく感銘を受けたわけですが、ロシアからの移民が増加する頃になると元からいる優秀なユダヤ人が医者や弁護士などの上流職(?)を占めていることで階級格差がうまれたそうな。農民に憧れてはみたものの、想像していたような素敵なものではなかったということだろうか。