アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図

アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図 (講談社現代新書)

アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図 (講談社現代新書)

第二次世界大戦、欧米におけるシオニズムの高まりから1991年中東和平国際会議までのイスラエルパレスチナ及び周辺アラブ、アメリカ・ソ連の関係を解説。イスラエル軍の構成・軍事費に関する記述もある。

年末からイスラエルによるパレスチナ攻撃がニュースになり、いい機会なので(というかやっとこさ)少しは勉強してみようかなと購入。なんでかな?と思った事柄については大抵後から解説してくれる親切設計。まあ理解は深まったものの「誰にもどうしようもないらしい」というイメージが明確になっただけな気もする。

シオニズム初期の解説として「農村に受け入れられなかったユダヤ人は土地を耕して暮らすことへの憧れがあった」みたいな記述があり、私はいたく感銘を受けたわけですが、ロシアからの移民が増加する頃になると元からいる優秀なユダヤ人が医者や弁護士などの上流職(?)を占めていることで階級格差がうまれたそうな。農民に憧れてはみたものの、想像していたような素敵なものではなかったということだろうか。